帰省時にエノテカで「家族と飲むし、5本くらい適当に買っていくか」とピエモンテあたりのワインを気分で選んで、いい感じのやつを数本預けて会計。
選ぶときは飲みやすいものに一応気をつけてた。 そして家に帰って瓶を並べて一本ずつラベルを眺めてたら、あることに気づく。
…あれ、これジュースじゃね?
アラン・ミリア メルロー種 赤グレープジュース。アルコール0%。
瓶の見た目はワインそのものだし、棚にもワインと一緒に並んでたし、完全にワインだと思って手に取ってた。
とはいえ普段絶対買わないブランドのノンアルを試す機会ができたし、これはこれで当たりでは?って気持ちで開栓。
そもそもアラン・ミリアってどこのやつ?
フランスの果樹園生まれのプレミアムジュース
Alain Milliat(アラン・ミリア)は1997年に生まれたフランスのジュースブランド。創業者のアラン・ミリア氏はリヨン郊外オルリエナスの果樹園の生まれで、1983年に家業を継いでから15年かけて果樹園を復元した人。
びっくりポイントは商品開発にあたってルレ・エ・シャトー(世界的なホテル・レストラン協会)のソムリエたちにフィードバックをもらいながら仕上げていったらしい。
…ジュースにそこまで気合い入れるのすごすぎる。
星付きホテル・レストランでも採用されてる
なんとフランスの4つ星・5つ星ホテルの半数近くで採用されてて、世界20カ国以上に展開してるとのこと。
ソムリエが関わって作るジュースって字面だけ見てもだいぶ面白くていいですね。
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | 330ml / 1,000ml |
| 参考価格 | 1,000ml: 約2,000円前後 / 330ml: 800〜1,026円(税込・販売店による) |
| 産地 | フランス・ガイヤック |
| 品種 | メルロー 100% |
| アルコール | 0% |
| カロリー | 62kcal / 100ml |
| 製法 | 早摘み・ワイン用プレス機で搾汁・無添加ストレート |
1000mlで約2,000円、330mlで800円台から。ジュースとしては結構強気な値段だけど、「果汁100%のいつものやつ」とは別物だと思えば納得できる価格感かな。
完熟だと甘すぎるから、あえて早摘みで酸味を残してるらしい。ワインと逆の発想が面白い。
手間のかけ方にワイナリー感を感じている。
実際に飲んでみた話
注いだ時点でもうワインにしか見えない
冷蔵庫である程度冷やしてから、青の蔦模様が入ったショートグラスを選んだ。濃厚なジュースやちょっと特別な一杯を少量ずつ楽しむにはこのサイズがちょうどいい。
改めて見ても、普通にワインの色をしてる。深い赤紫が、普通のグレープジュースとは全然違うレベルで濃い。
グラスに鼻を近づけると、果肉だけじゃなく皮ごと搾ったような深みのある香りがする。濃縮されてるのにフレッシュさが残っていて不思議な香り。
ただ、粘度だけが違う
注ぎながら一つだけ違和感があって、それは粘度。
ワインを注ぐときに感じる、あのアルコール特有の粘るような流れ方がない。ちょっとだけサラッとしてる。この違いで「あ、やっぱりアルコール入ってないのか」と納得した。
飲んでみた感想
一口目で重みと濃厚さがまずグッと来る。グレープジュースとは全然違う厚みがあって、ワインの要素を持ち込んでるからこそ出せる重さだなぁと。風味の余韻が厚いので、苦味みたいなものはあまり感じないかな。
そのうえで際立つのが、赤ワインの風味と、そこに乗っかる甘さ。
ワインの風味を残したまま、口当たりはジュースとして飲みやすい。「酒じゃないけど、酒の代わりにはなる」っていう不思議な立ち位置。
飲み込んだあとに鼻へ抜ける香りが意外と残る。これがアルコールによる粘度のないスッキリした口当たりとセットだから、余韻に浸れるのに飲み口は軽い。
飲み方は素直にストレートかロックがいい
冷蔵庫でしっかり冷やしておくと甘さが締まって、だらっとしない味わいになる気がする。濃厚なタイプなので常温よりは冷やしたほうが全体のバランスがまとまりやすい印象。
この濃厚さこそがアラン・ミリアの良さなので、無理に割らずストレートかロックがいい。炭酸で割ったり氷で薄めすぎると、せっかくの厚みが逃げる気がする。
- ストレート: 一番素直に風味を楽しめる。これが基本
- ロック: 甘さが重いと感じたときの逃げ道。氷で少しだけ開く感じ
ギフトにも、朝の一杯にも
これギフトで渡すのがすごい良さそうってのが、飲み終わって一番強く思ったことですかね。
お酒飲めないけどワインの雰囲気は体験してみたい人とか、いきなり1本空けるのはハードル高い人とか。妊娠中・授乳中で今はお酒を避けたい人はぜひぜひ。
ワイン初心者へのお試しポジションとしても良くて、いきなり本物のワインを渡すと「渋い」「重い」で終わっちゃう人でも、赤ワインの風味の「触りの部分」を甘みでマイルドにして体験できる。
濃い味が苦手な人には重いかもだけど、とっかかりを掴む1本としてはいい入口。
それと朝にこれを少し注いで飲むと、それだけで良い朝になる感じがあるのでおすすめです。
他のラインナップあるよ!
メルロー以外にもラインナップがあって、どれも質が高い印象があります。
カベルネ・ソーヴィニヨン(赤) — メルローよりしっかりめらしい。ワイン好きならこっちのほうが刺さるかも。
カベルネ(ロゼ) — 赤が重いと感じた人の逃げ道。甘さと酸味のバランスがいいらしく、食事にも合わせやすそう。
ソーヴィニヨン・ブラン(白) — 柑橘系の爽やかさがあるらしく、赤の濃厚路線とは真逆。次はこれいきたい。
シャルドネ(白) — 白のなかでもまろやか寄り。ロゼと白で迷ったらこっちが安全牌な気がする。
まとめ
1000mlで約2,000円。強気な価格ではあるけど、一本で「ワインの風味体験」ができると思えばコスパは悪くない。
5本選んだつもりで1本ジュースを掴んでしまった、その予定外がなかったら一生触らなかったブランドなのである意味でラッキーでした。
これを元にノンアルカクテルを作ってみて、美味しいものがあればまた記事を書きたいと思います。
ノンアルなのにワインを感じられるぞ!みたいなものを知ってる方、 X で教えてくれると嬉しいです。